COLUMN
昼職転職コラム
2022.10.09

ホストの仕事を辞めれない!辞めれないときの対処法も解説!

「ホストの仕事を辞めたい」と店側に伝えたところ、取り合ってもらえず、辛い思いをした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

中には、先輩や同僚が仕事を辞めようとして苦労している姿を見て、「辞めたいときに辞められるのだろうか」と不安に感じている方も少なくないかもしれません。

ホストクラブの中にはさまざまな事情から、辞めずらい環境を作っているお店も中にはあります。
しかし、仕事を辞める権利を店や企業が妨害することは本来、禁止されている行為です。

そこで本記事では、ホストの方が仕事を辞めたいと思う理由や辞められない背景、ホストの仕事を上手く辞めるために抑えておきたいポイントを紹介します。

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ホストを辞めたくなる理由

どうしてホストの仕事を辞めたいと思い至ったのか、ホストを辞めたくなる主な理由をご紹介します。


体調を崩してしまったから

多量の飲酒や昼夜逆転生活など、ホストとして働く上での生活には体調を崩す要因が多くあります。

加えて、先輩からの無理強いや接客時のストレスが積み重なり心身が限界を迎えてしまうこともあるでしょう。

体調不良に見舞われて「これ以上は勤務が難しい」と感じ、辞めたい思いが強まることがあります。


お酒を飲むことが苦痛だから

ホストの仕事に飲酒は付きものです。
先輩ホストやお客様からの煽りによって、不本意ながら無理やり飲酒する経験をした元ホストの方も少なくありません。

本来、アルコールは自分の体調や体質に合わせて楽しむ嗜好品です。
強制的にお酒を飲まされるホストの環境に苦痛を感じ「辞めたい」と感じる方もいます。


接客時のストレスに耐えられないから

お客様を満足させることが仕事のホストクラブで、あけすけにお客様を拒絶することはなかなかできません。

過剰な接客を求めてくるお客様や執拗なボディタッチをしてくるお客様など、接客をしていてキツい相手に当たっても、対応が難しいこともあるでしょう。

不快なことをされてもにこやかに受け流し続けなければならない接客業に大きなストレスを感じ「辞めたい」と思う方もいます。


ペナルティが辛いから

遅刻や欠勤に対して、ペナルティとして罰金を徴収するクラブがあります。

体調上の理由ややむを得ない事情を考慮してもらえない職場に不満やストレスを感じ「辞めたい」との思いが湧くこともあるでしょう。

ホストの世界にはペナルティや上下関係などの制約が多く、窮屈な感覚や人間関係のこじれから居心地が悪くなり、辞めたくなる場合もあるかもしれません。


好きな人ができたから

好きな人ができたことをきっかけに、ホストの仕事を「辞めたい」と感じるケースもあります。

色恋営業との言葉があるように、ホストとお客様は時に恋人のように親密な距離感になることがあります。

「他の人と恋人のような距離感になりたくない」「浮気をしているような気分になる」等の問題に悩み、ホストの仕事に辛さを感じる場合があるようです。

また、恋人から「ホストの仕事を辞めてほしい」と頼まれて、辞めることを決心するとのケースもあります。


【辞めたいホストの悩み事】辞めれない背景

ホストの仕事をすんなりと辞めることができず、困っている方もいるのではないでしょうか。
どうして辞めることが難しいのか、ホストを辞められない背景を解説します。


店に借金がある

店に借金がある場合、すんなりと辞めることは難しいでしょう。
整形費用や売掛金など、勤務を重ねる中で店に肩代わりしてもらっているお金は案外多いかもしれません。

「貸したお金を返してもらうメドがつくまでは辞めさせない」との姿勢を取っている店は一定数存在するでしょう。


従業員不足

従業員不足であるために「人手が足りないから」と辞めることを認めてくれない店もあるかもしれません。

この場合、辞めたいと思っている皆さんには何の非もないため、不当な状況だといえます。

どうしても店側がしつこく「辞めるな」と引き留めてくる場合には「新しく入ってくれる子を紹介します」と人員補充を提案することで円滑に辞められる方策もあるでしょう。

また、弁護士や警察に相談をし、店に指導を入れてもらう方法も一手だといえます。


辞めることを「悪いことだ」だと刷り込まれている

先輩やオーナーに辞めることを申告した際「他のところでも続かないよ」「そんな甘い考えじゃ生きていけないよ」と言われ、話が通じず嫌な思いをした方もいるかもしれません。

仕事を辞めることに対して「悪いことだ」と過去に刷り込まれてしまった先輩社員やオーナーのせいで、スムーズに辞められない場合があります。

個人の勝手な価値観のせいで、将来の選択肢を狭められることは理不尽なことです。
民法を確認しても「期間の定めのない雇用契約については、いつでも解約の申入れをすることができるとされており、解約の申入れの日から、2週間で終了すること」と定義づけられています。

他の社員に話をすれば通じる場合もありますので、まずは別の社員に相談をしてみましょう。

どうしても取り合ってもらえない場合には、弁護士や警察と言った第三者に介入してもらい話を通す方法を取ることも検討すると良いでしょう。


難癖をつけて辞めることを許してくれない

「辞められたら困るのだけど事情をホストに話したくない」といった勝手な背景から、難癖をつけて辞めることを許してくれない店もあります。

こうした店の場合、正当な理由を提示しても話を聞いてくれない可能性が高いです。

難癖をつける店舗を自力で抜けることは難しいため、必要によっては弁護士や警察、親族、信頼できる友達に相談をして話をまとめてもらうようにするとよいです。


引き抜きを避けたいと考えられている場合も

自店のホストが他店に移ると、お客様も他店に取られる恐れがあるため、店側はホストの引き抜きを避けたがります。

「他店に引き抜きをされたのでは……?」と疑わしく思い、店側が辞めることを許してくれない場合もあります。

引き抜きの心配を元に引き留められる場合には、辞める理由をきちんと伝えるといいでしょう。

引き抜きを受けて、どうしても今の店を辞めたいと思っている方は、建前上の理由を考えておくことでスムーズに辞めることができるでしょう。


【出来るだけ正攻法を】上手くホストを辞めるための流れ

上手くホストを辞めるための流れを解説します。


黙って辞める「飛ぶ」は避けたい

「一刻も早くホストの仕事を辞めたい」「辞める交渉が破綻して嫌になった」との思いから、店に黙って勝手に辞めることを飛ぶといいます。

飛んでしまった場合、履歴書の住所から家に突撃されるケースや友人・親族がトラブルに巻き込まれるなど、周囲に迷惑をかけてしまう恐れがあります。

後の面倒事を避けるためにも、飛ぶことなく正攻法でホストを辞める道を選ぶようにしましょう。


最初に辞める意思を店側に伝える

「辞めたい」と思った時点で、店側に辞める意思を伝えるようにしましょう。

民法上では2週間前に辞職希望の申告をすれば、職場を辞められると定められています。
まずは、辞める意思を店側に申し出ることが大切です。

ただし、店の就業規則で退職のルールが定められている場合には、店の就業規則が優先されますので、手元に契約書や就業規則がある場合には必ず確認をするようにしましょう。

店側の視点で考えた際、状況によってはホストが1人辞めてしまうことは痛手になります。
早めに退職の意向を伝えておくことで店側の人員補充をする時間が生まれ、退職時の不要なトラブルを回避することに繋がります。


辞めたい理由を準備しておく

「辞めたい」との申告をした場合、ほぼ確実に辞める理由を聞かれます。

本当は「飲酒がきついから」「先輩の〇〇さんが苦手だから」といった後ろ向きな事情だとしても「挑戦したいことができたから」「進学したいから」などと前向きな理由を伝える方が退職を受け入れてもらいやすいです。

また、「親にバレて辞めてほしいと言われてしまった」「親の介護をすることになった」と親族を巻き込んだ理由もやむを得ないと受け入れてもらいやすい傾向にあります。

本音と建前を上手く使い分けて、店にとって受け入れやすい退職理由を事前に準備しておくと円滑に退職手続きが進めやすくなります。


借金を清算する方法を用意する

店への借金は、やはり退職をする上での足枷になります。
店にお金を借りている場合には、清算をする方法をきちんと考えるようにしましょう。

売掛金がある場合にはお客様に返済してもらえるように説得を試みる、整形費用を借りている場合には親戚や友人、恋人に事情を説明してお金を貸してもらうといった方法があります。

あるいは、あまりおすすめはしませんが、金融会社にお金を借りて店側への借金を完済し、金融会社にお金を返していくようにする方法もあります。

お金の問題を後回しにして放っておくと、後々大きなトラブルに発展しかねません。
自分に合った方法で、解決の道を探しましょう。


不当な対応には弁護士や警察に相談する

店側の辞められたら困るとの意向に巻き込まれ、退職の申し出をした後に不当な対応を迫られることがあります。

例えば、辞めるにあたってペナルティとして罰金の請求をされることがあるかもしれませんが、退職のために罰金を徴収することは違法行為です。

また、難癖をつけて辞められない状況に追い込むことも不当な処置だといえます。

店側の不当な対応に困ってしまった場合には弁護士や警察に相談しましょう。


ホストを辞めるために押さえるべきポイント

ホストを辞めるために抑えるべきポイントを紹介します。


借りたものはすっぱり返す

借りたものはすっぱり返すようにしましょう。
スーツや名札、小物や売掛金など、案外店側に借りているものは多くあるはずです。

借りたものを返さずにいると、意図せぬうちに窃盗犯として訴えられてしまう可能性があります。

借りたものは綺麗に返し、心置きなく辞められるようにしておきましょう。


お客様との距離感を保つ

お客様との距離感を保っておくことも大切です。

ホストに対して並々ならない想いを持っているお客様から見れば、ホストの突然の退職は大きなショックになるはずです。
あまりのショックからストーカー行為に走ってしまうお客様が出てきてしまう恐れもあります。

退職を心に決めた後は、少しずつ勤務日数を減らす、少しずつ間合いを遠ざけるといった工夫を凝らし、お客様と距離を取るようにすると安全です。


次の仕事を探しておく

ホストを辞めた後の生活を見越して次の仕事を探しておくことも大切です。

ホストの仕事を辞めるに際し「将来の生活の見通しは立っているのか?」「大丈夫なのか?」と心を揺さぶられるケースもあるかもしれません。

新しい仕事や生活に見通しが立っていれば、毅然とした態度で退職への交渉ができるでしょう。

また、具体的に新しい仕事が決まっていなくても、希望の職種や業界に目星をつけておくことで、後の就職活動がスムーズに進められます。

「ホストを辞めてよかった」と思えるように、次の仕事は積極的に探してみましょう。


上手にホストを辞めて、心地よいリスタートを!!

ホストの仕事を辞めたくなる理由や、上手くホストの仕事を辞められない背景を紹介しました。

ホストの仕事を辞めるにあたって、さまざまな交渉が必要になったり、理不尽なことをいわれたりと、心身を消耗してしまう場面も多いかもしれません。

しかし、ホストの仕事を辞められる方法は存在します。
飛んでしまう方が楽ではないかとの考えがよぎる時もあるかもしれませんが、後のトラブルを回避するためにも、他の人の手も借りながら飛ぶ以外の辞め方を模索していきましょう。

ホストを辞めるに際して「新しい就職先が決まったから」との理由は、店側に受け入れてもらいやすい理由になります。

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